20歳で吉本興業の養成所に入り、27歳までお笑い芸人として活動していました。劇場への出演料で生活していくのは難しく、兄を手伝う形で保育の仕事も兼任していました。そろそろ安定した職に就きたい。そうした思いから転職を考えるようになりました。

タクシードライバーを選んだ理由を教えてください。

保育の現場で３年ほど働きましたが、女性中心の職場ということもあり、長く続けていくのは難しいと感じていました。保護者対応にも神経を使いますし、自分にはちょっと向かないかなと。26歳の時に普通自動車免許を取得し、運転の楽しさを知り、宅配便の配送ドライバーも経験しました。運転が好きであっても、常に時間に追われている感じで、肉体的にはかなり過酷でしたね。元々がマイペースな性格なので、タクシードライバーの仕事に興味を持つようになり、ネットで宝自動車に応募しました。

はい。自分の場合は三鷹、武蔵野、杉並、世田谷がメインの営業エリア。朝から15時頃まではアプリ専用車として走り、夕方からは駅のタクシー乗り場につけます。経験を重ねていく中で、こうした日々のルーティンや得意エリアが自然とできてくるので、より効率的に稼げるようになり報酬アップにつながっています。

タクシードライバーはどのような人に向いていると思いますか？

大前提として運転が好きであれば、他のことは心配しなくて大丈夫だと思います。マナーの悪い乗客が多いと思われがちですが、実際は紳士なお客様ばかりです。タクシーやスマホのナビがあるので、道に詳しくなくても困ることはありません。運転が楽しい、自分のペースで働きたい、そういう人にとってタクシードライバーは理想的な仕事だと思います。